印刷機をまわすのは重労働? でも、けっこう収入はいいらしい。
下阪され、刷版ができあがり、今度こそ印刷スタートです。
印刷に必要なものは、だいたいこんな感じです。
【 印刷に必要なモノ 】
みなさんが家のプリンターで使うものと大差ありませんね。それぞれが専門のもの(業者用)になるだけで、原理は同じです。
しかし! そんななかで見慣れないものがあるはずです。
「校了紙」って、なに?
校了紙は、営業が得意先とやり取りをして、校了を得た原稿(版下)です。通常、得意先の捺印かサインが、日付とともに記入されています。
誰が、いつ、校了と判断したのかがわかるようになっています。
何故そんなものが必要なのかといえば、それが製品の見た目見本だからです。基本的に製品は、この校了紙にある内容と同じように製造されます。
得意先は「これでOK!」と納得し、「これと同じにつくってください」と注文してきているのです。ですから、製造現場ではそれと同じにつくる必要があります。
またあってはならないことですが、万が一、製版でミスがあった場合にも、校了紙と製品を見比べることでそのミスを検出することができます。実際に刷り上がった製品と校了紙で異なる部分があった場合、間違っているのは製品のほうです。なぜなら、得意先が求めてるのは校了紙の内容だからです。
そんなわけで、製造現場では校了紙が必需品です。
さて、印刷現場の人は何をするのでしょう。
印刷機をまわしたことがないので、半分想像で書いていますが、おおかたあっていると思います。適当ですみません。順番は本当に適当です。怒らないでください。だって、印刷機まわしたことがないんだもの。*1
大きなインキの缶を動かしたり、大きな用紙を運んだり、重労働の印象があります。しかし、設備の整った会社になると、インキも用紙も自動で装填される場合もあります。その場合は人間による重労働なんて、ほとんどありません。
入社予定の会社で工場見学ができる環境ならば、ぜひ見学してみるとよいでしょう。工場見学、いま流行っているみたいですしね。
ところで、製造業の生産現場といえば、つきものなのが「夜勤」です。印刷業も例外ではありません。
機械は動かしてなんぼですから、少しでも多く動かします。
たいていの場合、2交代もしくは3交代での勤務となるでしょう。
毎朝わたしたちが出勤するのとすれ違いに、工場から出てくる夜勤明けの人たち……。どうもお疲れ様です。
昼夜逆転になるわけですから、楽であるはずがありません。しかしそんな夜勤にも、メリットはあります。
ずばり、夜勤手当がつく!
そんなことかよ、と思うなかれ。ちょっとびっくりするくらいの手当てがもらえるケースもあるようです。
ウチの会社で聞いた話では、若手でも新車を買えるくらい貯金できるそうですよ。なかには、残業代がつかない管理職よりよっぽど稼げる!と言う人までいるくらいです。
まあ、忙しくて使う暇もないって話も聞きましたけど……。
というわけで、若いうちにがっつり稼ぎたいのなら、夜勤のある職業は魅力的かもしれません。
※ あくまで噂なので、真偽のほどは各会社の待遇をご確認くださいませ。あしからず。
*1:余談ですが、私の会社では営業担当も製造現場での研修があります。印刷機も実際にあつかって、印刷の製造工程を体験することができます。しかし、筆者は事情があってその研修を受けることができませんでした。大変惜しいことをしたと思っています。