印刷営業は、プロジェクトマネージャーなのだ!
新しい仕事を取ってくるだけが営業の仕事じゃない!
というわけで、今回は営業の仕事の流れを簡単に説明していきます。
【 印刷営業の仕事の流れ 】
- 新規開拓 新しい得意先を獲得する
- 見積提出 見積を作成し、提出する
- 受注 製品を受注する
- 入稿 得意先から原稿を受領する
- 校正 校正紙を提出し、得意先から赤字をもらう
- 校了 印刷する内容を確定する
- 製造指示 工場に製造を指示する
- 納品指示 輸送部門に納品予定を指示する
- 納品 (場合により)納品に立ち会う
- 売上計上 納品を確認し、売上げを計上する
- 入金確認 得意先からの入金を確認する
おおまかな流れとしては、こんな感じです。
営業さんが意外といろんなことをしているのだ、ということがおわかりいただけましたか?
とくに気が付きにくいのは、最後の入金確認でしょうか。
営業は、その得意先を担当するのが自分である以上、責任を持たねばなりません。仕事をとってきたのですから、最後まで責任は営業にあります。ですから入金されたことを確認するまでが営業の仕事ですし、万が一入金がなかった場合にはその催促をするのも営業の仕事になります。
そして印刷営業の最大の特徴は、入稿〜校正〜校了と、製造指示です。
印刷物は、得意先から受注してもすぐには印刷できません。どのような内容の印刷物にするのか、そのデザインを何度も確認してから実際の製造にあたります。
何故なら、その製品は常に「オンリーワン」の製品だからです。
印刷物には、何度も同じものを作るということが基本的にはありません。場合によっては「再版」と呼ばれる、同じものをつくる作業もありますが、通常は「そのとき初めてつくるもの」「いままでこの世にはなかったもの」をつくることになります。
ですから、製造のまえに「どんなものをつくるのか」を得意先とよく確認してから製造に着手する必要があります。それが、校正作業です。
さらに社内で「どんなものをつくるのか」についての情報を持っているのは、営業だけです。得意先との交渉は営業がしますから、得意先がどんなものをつくりたいのかを知っているのは、営業だけなのです。
ですから、営業はその情報を工場に伝えなければなりません。それが「製造指示」になります。
得意先から要望を受け取り、それを形にして得意先に納める。
その最初から最後までをすべて把握し、管理する。そうして製品製造を進行していくのが営業の仕事です。
一つの製品をプロジェクトに見立てるのなら、営業はさながらプロジェクトマネージャーとしての位置に立っていると言えるでしょう。