頼まれたものをつくるのが、印刷会社の仕事です。
前の2回で紹介した通り、幅広い製品を手がけて、頼まれればどんなものでもつくってしまうのが印刷会社。
実は、この「頼まれれば」というのが、大きなポイントです。
印刷会社は、頼まれたものをつくるのが仕事なのです。
どういうことかというと、印刷会社は基本的に「自社製品」がありません。ですから、自分の会社の製品をつくるということがないのです。そしてそのかわりに、他社の製品を頼まれて製造することになります。
少しわかりやすくするために、具体的な例を挙げてみましょう。
Aという印刷会社があります。
A社の得意先に、Bという出版社があります。
B社は、「週刊BBB」という週刊誌を発行しています。
【「週刊BBB」はB社の製品】A社が、その「週刊BBB」を印刷しています。
【「週刊BBB」を製造しているのはA社】
このとき、上にも書いたように、週刊誌の発行者はあくまでもB社です。A社ではありません。つまりA社にとって、「週刊BBB」は自社製品ではないのです。
場合によって、次年度からB社が別の印刷会社に製造を依頼する可能性もあります。その場合には「週刊BBB」はA社とはまったく無関係になります。このことからも、「週刊BBB」はA社の製品でないということがわります。
印刷会社は、頼まれた他社の製品をつくるのが仕事なのです。
こうした頼まれたものをつくる仕事のことを、受注産業と呼びます。
印刷業は基本的に受注産業であり、他社の製造工程を請け負うことで成り立っています。
そして受注産業だからこそ、頼まれればどんな内容でも、自分の仕事にすることができるのです。
【頼まれれば、印刷会社はこんなこともしちゃうよ!(例)】
- ノベルティグッズの制作
- イベントの企画・運営
- システムソリューション
- 印刷物等のデザイン
- コールセンター
あなたがいまやりたいと思っている仕事も、もしかしたら印刷会社で実現できるのかもしれません。